思った以上!? IT企業のnote編集部がChatGPTを使ってみたらすごかった #3 | 編集作業に使ってみた編
こんにちは。
ユニリタnote編集部です!
これまで2回にわたりnote編集部における業務、
について、「ChatGPT」を活用した事例をご紹介しました。
まだお読みでない方は、ぜひご覧ください。
最終回となる今回の記事では、
・編集作業
のなかでどのように「ChatGPT」を活用しているかをご紹介したいと思います。
編集作業?
まず、編集作業ってなんだ?と思った方もいるかと思います。普通に考えると以前の記事で紹介したタイトルの検討や校正・校閲作業も編集作業の一環じゃないのかと思った方もいると思います。
そのとおりなんですが、今回の記事では、「編集作業」とは、文章の修正や全体の統一感、トーンの調整、文章全体の整え方などを指します。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、ここではこのように定義して話を進めますので、ご理解ください。
じつは、この「CahtGPT」を使った編集作業こそが私にとっては最も重要で、作業効率を上げるだけでなく、文章の精度や品質も向上させるための1番の肝となる作業だと考えています。
ぜひ、最後までご覧ください。
違和感のある文章の修正
皆さんも文章を校正していると、なんかちょっと違和感を感じる文章に出くわすことはありませんか?
内容は合っているし、意味も通っているのですが、妙に冗長に感じたり、もっと良い言い回しがあるのではないかと感じる文章です。
校正のスキルが高い方や、専門にされている方であれば、その違和感を瞬時に理解し、より良い文章に書き換えられると思いますが、へっぽこ編集部員の私には、そこまでのスキルがありません😭
他人の書いた文章であれば、まだある程度の判断がつくのですが、これが自分の書いた文章で起きてしまうと、変な先入観があるためか、最適な文章にたどり着くまでに悪戦苦闘することになります。
そんなときは「ChatGPT」に聞くのが1番です。
自分のボキャブラリーや表現の引き出しの少なさを補完し、先入観なしで修正候補を示してくれます。
実例を挙げてやってみよう!
このシリーズの最初の記事「思った以上!? IT企業のnote編集部が「ChatGPT」を使ってみたらすごかった | 文章のタイトルを考えてみた編」のなかで
「このように、自分のタスクやポジションをはっきりさせると、生成AIはその役割や目的にあわせた回答を返してくれます。」
という文章があります。
じつはこの文章は、もともとは別の文章が書かれており、校正した際に自分で違和感を感じ、「ChatGPT」に修正をお願いしたものです。
もとの文章はこちらです。
「このように、自分のタスクや立場を明確にすることでその立場や目的に沿った回答を返してくれます。」
なんか書いてあることは問題ないんですが、なんとなくやぼったいというか、立場が2回もでてきて冗長だなーと感じました。
ただ、自分で書いた文章ですし、修正の良い案がなかなか浮かばない。
時間をかけて検討したり、間を置いて考えたりすれば良い案が浮かぶかもしれませんが、時間がもったいない。こういった場合、私は、以下のスクリプトを投げることにしています。
ベタなスクリプトですが、これが本当に良い感じの回答をくれることが多いです。
何度か「regenerate」ボタンを押して回答の再生成をして、複数の回答を確認することで、良い気づきを得ることができます。
さらに回答のなかから良い部分を組み合わせたり、回答にあわせて追加のスクリプトを使って最適化を図ったりすることで求める文章に近づけていくことができます。
早速やってみましょう。
回答はこちら
んー、いまいちな回答ですね。
何回か回答の再生成をしてみましたが、あんまり代わり映えしない回答しか返ってきませんでした。
そこで少しスクリプトを変更します。
回答はこちら
あら、良い感じ。とっても素敵な回答が返ってきました。タスクやポジションを「業務」と「立場」に修正しようかと考えましたが、今回はこちらの文章のほうがしっくりきたので、そのまま採用しました。
このように、自分の考えが及ばないような案を瞬時に提案してくれるところが「ChatGPT」を活用する最大のメリットだと思います。
なにか考えがまとまらない、良い案がひねり出せないときは、さっさと「ChatGPT」に聞いたほうが作業効率が圧倒的に上がります。
トーンの統一
編集作業において、もう1つ重要なポイントがあります。それは、文章のトーンを統一することです。
複数の執筆者が書いた文章をまとめる場合、執筆者ごとに文章のクセというか特徴がでて、統一感がなくなってしまうことがあります。文書の種類などによってはそれが個性としてそのままの方が良いという場合もありますが、統一感を重視したい場合もあります。
そんなときも「ChatGPT」は有効です。
実例を挙げてやってみよう!
なにか良いサンプルの文章はないかと考えたときに、おあつらえ向きの文章がありました。
ユニリタ社員のララライオンさんが、文豪になりきって文章を書いてみたというnote記事です。
ユニリタって変わったことを考える面白い人が多いんですよね 😆
興味のある方は、ぜひご覧ください。
この記事のなかから、芥川龍之介風と夏目漱石風の文章を拝借して試してみましょう。
今回はnoteに掲載する記事のようにフランクなトーンで文章を統一できるかやってみます。
そして回答がこちらです。
どうでしょう?概ねトーンが揃ったと思いませんか?
まだちょっとだけ文豪感が残っているので、スクリプトを追加しましょう。
うーん、ちょっとフランクになり過ぎたかな 😅
ただ、すでに文豪感はまったくなく、もともと2つの文章であった形跡もなくなりました。
今回の例文はかなり極端な例ですが、このように文体の異なる文章の統一も、ほんの数分で対応することができます。
これを自分で書き直そうとするとかなりの労力と時間が必要になると思いませんか?
この文章をベースに修正を加えることで、大きな工数の削減につながります。
「ChatGPT」って本当に優秀だなぁと、感心します!
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
このように「ChatGPT」を使うことで、さまざまな業務を効率化し、精度や品質を向上させることができます。その活用方法は、アイデア次第で無限大です。
皆さんも、いろいろなシーンでの活用を試してみてください。
この記事の情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
今回で、ユニリタnote編集部の「ChatGPT」活用の記事は終了とさせていただきますが、新たな情報があれば、また不定期に記事をお届けするかもしれません。
意見やご要望などがありましたら、励みになりますので、ぜひコメントしてください。