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思った以上!? IT企業のnote編集部がChatGPTを使ってみたらすごかった #3 | 編集作業に使ってみた編
こんにちは。
ユニリタnote編集部です!
これまで2回にわたりnote編集部における業務、
について、「ChatGPT」を活用した事例をご紹介しました。
まだお読みでない方は、ぜひご覧ください。
最終回となる今回の記事では、
・編集作業
のなかでどのように「ChatGPT」を活用しているかをご紹介したいと思います。
編集作業?
まず、編集作業ってなんだ?と思った方もいるかと思います。普通に考えると以前の記事で紹介したタイトルの検討や校正・校閲作業も編集作業の一環じゃないのかと思った方もいると思います。
そのとおりなんですが、今回の記事では、「編集作業」とは、文章の修正や全体の統一感、トーンの調整、文章全体の整え方などを指します。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、ここではこのように定義して話を進めますので、ご理解ください。
じつは、この「CahtGPT」を使った編集作業こそが私にとっては最も重要で、作業効率を上げるだけでなく、文章の精度や品質も向上させるための1番の肝となる作業だと考えています。
ぜひ、最後までご覧ください。
違和感のある文章の修正
![](https://assets.st-note.com/img/1715845469007-2IXZcP84CJ.png?width=1200)
皆さんも文章を校正していると、なんかちょっと違和感を感じる文章に出くわすことはありませんか?
内容は合っているし、意味も通っているのですが、妙に冗長に感じたり、もっと良い言い回しがあるのではないかと感じる文章です。
校正のスキルが高い方や、専門にされている方であれば、その違和感を瞬時に理解し、より良い文章に書き換えられると思いますが、へっぽこ編集部員の私には、そこまでのスキルがありません😭
他人の書いた文章であれば、まだある程度の判断がつくのですが、これが自分の書いた文章で起きてしまうと、変な先入観があるためか、最適な文章にたどり着くまでに悪戦苦闘することになります。
そんなときは「ChatGPT」に聞くのが1番です。
自分のボキャブラリーや表現の引き出しの少なさを補完し、先入観なしで修正候補を示してくれます。
実例を挙げてやってみよう!
![](https://assets.st-note.com/img/1715845537649-XrVOBiHfkO.png?width=1200)
このシリーズの最初の記事「思った以上!? IT企業のnote編集部が「ChatGPT」を使ってみたらすごかった | 文章のタイトルを考えてみた編」のなかで
「このように、自分のタスクやポジションをはっきりさせると、生成AIはその役割や目的にあわせた回答を返してくれます。」
という文章があります。
じつはこの文章は、もともとは別の文章が書かれており、校正した際に自分で違和感を感じ、「ChatGPT」に修正をお願いしたものです。
もとの文章はこちらです。
「このように、自分のタスクや立場を明確にすることでその立場や目的に沿った回答を返してくれます。」
なんか書いてあることは問題ないんですが、なんとなくやぼったいというか、立場が2回もでてきて冗長だなーと感じました。
ただ、自分で書いた文章ですし、修正の良い案がなかなか浮かばない。
時間をかけて検討したり、間を置いて考えたりすれば良い案が浮かぶかもしれませんが、時間がもったいない。こういった場合、私は、以下のスクリプトを投げることにしています。
以下の文章をいい感じに修正して
〜修正対象の文章〜
ベタなスクリプトですが、これが本当に良い感じの回答をくれることが多いです。
何度か「regenerate」ボタンを押して回答の再生成をして、複数の回答を確認することで、良い気づきを得ることができます。
さらに回答のなかから良い部分を組み合わせたり、回答にあわせて追加のスクリプトを使って最適化を図ったりすることで求める文章に近づけていくことができます。
早速やってみましょう。
以下の文章をもっといい感じに修正して
このように、自分のタスクや立場を明確にすることでその立場や目的に沿った回答を返してくれます。
回答はこちら
ChatGPT:
このように、自分のタスクや立場を明確にすることで、生成AIはその立場や目的に合った回答を返してくれます。
んー、いまいちな回答ですね。
何回か回答の再生成をしてみましたが、あんまり代わり映えしない回答しか返ってきませんでした。
そこで少しスクリプトを変更します。
「立場」という単語が2回でてくるので、それを言い換えた文章を考えて
回答はこちら
ChatGPT:
自分のタスクやポジションをはっきりさせると、生成AIはその役割や目的にぴったりの回答を返してくれます。
あら、良い感じ。とっても素敵な回答が返ってきました。タスクやポジションを「業務」と「立場」に修正しようかと考えましたが、今回はこちらの文章のほうがしっくりきたので、そのまま採用しました。
このように、自分の考えが及ばないような案を瞬時に提案してくれるところが「ChatGPT」を活用する最大のメリットだと思います。
なにか考えがまとまらない、良い案がひねり出せないときは、さっさと「ChatGPT」に聞いたほうが作業効率が圧倒的に上がります。
トーンの統一
![](https://assets.st-note.com/img/1715846124697-kVPdbOcTQP.jpg?width=1200)
編集作業において、もう1つ重要なポイントがあります。それは、文章のトーンを統一することです。
複数の執筆者が書いた文章をまとめる場合、執筆者ごとに文章のクセというか特徴がでて、統一感がなくなってしまうことがあります。文書の種類などによってはそれが個性としてそのままの方が良いという場合もありますが、統一感を重視したい場合もあります。
そんなときも「ChatGPT」は有効です。
実例を挙げてやってみよう!
なにか良いサンプルの文章はないかと考えたときに、おあつらえ向きの文章がありました。
ユニリタ社員のララライオンさんが、文豪になりきって文章を書いてみたというnote記事です。
ユニリタって変わったことを考える面白い人が多いんですよね 😆
興味のある方は、ぜひご覧ください。
この記事のなかから、芥川龍之介風と夏目漱石風の文章を拝借して試してみましょう。
今回はnoteに掲載する記事のようにフランクなトーンで文章を統一できるかやってみます。
以下の文章をnoteに掲載する記事のテイストに合うよう修正してください。
遠い昔か現世の夢なのか定かではございませんが、それは或る晴れた日の午後のことでございます。一人の老年が豊洲の映画館の心地よい椅子を軋ませながら虚ろな眼差しで壇上を見ておりました。
老年が見つめる壇上を見るに、何やら猫好きしそうな方とユニリタnoteの編集をしていそうなハイカラな二人が相対し、身振り手振りを交えて映画館に集う群衆へ何かを訴えかけているではありませんか。
「我ラ リコネクトニテ ワクワクスル 未来 創ルベシ」
老年には皆目検討もつかない話題でしたが、そこにエネルギィの塊のようなものを感じずにはいられませんでした。
「我ラ リコネクトニテ…」
老年は気づけばその言葉を繰り返し、いつしかその顔には悦びが輝いていたことを知りました。(←この文章が芥川龍之介風です 🤔)
.......随分と話が遠回りをしてしまいました。そこでこの話の本題に入る訳ですが、つまりは今までの繋がりがあるから何もせずともこれからも安泰が継続するのです。そのため、私達はこのような売上を維持出来ているのです。(客席から拍手が鳴る)手を叩いたってダメです。
いま私が申し上げたのは、あなた方が浮かれていないかを測るためゆえです。真に考えるべきはこれからどうするかということなのです。貴方がたは現状に安心してしまっているがゆえに手を叩いて喜んだのではありませんか。
時代の流れとともに万象は変化するのです。古くからのステークホルダーの方々とは関係を新たに再構築し、これから会うであろうステークホルダーの方々とは、新しい手で握手をしなければいけないのです。
これ即ち則天去私なのです。(←この文章が夏目漱石風です 🤔)
そして回答がこちらです。
ChatGPT:
「いにしえの時代か、現実か夢か、それは確かではないが、ある晴れた日の午後のことである。一人の老人が豊洲の映画館の心地よい椅子に腰をおろし、虚ろな眼差しで壇上を見つめていた。
壇上には、猫好きそうな方とユニリタnoteの編集をしていそうなハイカラな二人が立ち、身振り手振りを交えながら、映画館に集まった群衆に何かを訴えている。
「我ら、リコネクトニテ、ワクワクスル未来、創ルベシ」
老人にはまったく理解できない話題だったが、その場に漂うエネルギーは否応なく感じられた。
「我ら、リコネクトニテ…」
気がつけば老人もその言葉を口ずさみ、顔には喜びの表情が広がっていた。
…話が逸れてしまった。本題に入ろう。つまり、これまでの繋がりがあるから何もしなくても安泰が続くというわけではない。私たちはこのような売上を維持できているのだ。」(客席から拍手)
手を叩いても意味はない。今私が言いたいのは、浮かれていないかどうかを確認したいだけだ。真に考えなければならないのは、これからどうするかだ。現状に満足して手を叩くのではない。
時代は変わる。古くからの関係を再構築し、新たな関係を築かなければならない。それが則天去私なのだ。」
どうでしょう?概ねトーンが揃ったと思いませんか?
まだちょっとだけ文豪感が残っているので、スクリプトを追加しましょう。
もうちょっとだけ口語調でいい感じの文章に修正して
ChatGPT:
「昔の話か、現実か夢か、はっきりわからないけど、ある晴れた日の午後。豊洲の映画館で、一人のおじいちゃんが気持ちいい椅子に座って、ぼんやりと壇上を眺めてたんだ。
壇上では、なんだか猫好きそうな人と、ユニリタnoteっぽいオシャレな二人が立って、大勢の人たちに何かを伝えようとしてる。
『リコネクトして、ワクワクする未来を創ろう』
おじいちゃんにはよくわからない話だったけど、その場にいるだけで何かエネルギーを感じてさ。
『リコネクトして…』
気がついたらおじいちゃんも口ずさみ始めて、顔には嬉しそうな表情が広がってた。
…話がそれちゃった。本題に入ろう。つまり、これまでの縁だけ頼りにしても安心はできないんだ。売上を維持できてるのは、ただ繋がりがあるからじゃない。」(客席から拍手)
手を叩いてもしょうがない。言いたいのは、浮かれてないか確認したいだけ。真剣に考えるべきは、これからどうするかだ。現状に満足して手を叩くんじゃない。
時代は変わる。古い縁を大切にしつつ、新しい縁を築かないとね。それが則天去私(そくてんきょし)なんだ。
うーん、ちょっとフランクになり過ぎたかな 😅
ただ、すでに文豪感はまったくなく、もともと2つの文章であった形跡もなくなりました。
今回の例文はかなり極端な例ですが、このように文体の異なる文章の統一も、ほんの数分で対応することができます。
これを自分で書き直そうとするとかなりの労力と時間が必要になると思いませんか?
この文章をベースに修正を加えることで、大きな工数の削減につながります。
「ChatGPT」って本当に優秀だなぁと、感心します!
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
このように「ChatGPT」を使うことで、さまざまな業務を効率化し、精度や品質を向上させることができます。その活用方法は、アイデア次第で無限大です。
皆さんも、いろいろなシーンでの活用を試してみてください。
この記事の情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
今回で、ユニリタnote編集部の「ChatGPT」活用の記事は終了とさせていただきますが、新たな情報があれば、また不定期に記事をお届けするかもしれません。
意見やご要望などがありましたら、励みになりますので、ぜひコメントしてください。