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「ちょっとお茶しない?」ユニリタの福利厚生紹介~社長のおごり自販機~

こんにちは!ユニリタ人財戦略部の佐々木です。
普段はユニリタグループ社員向けの教育研修業務を行っていますが、訳あって!?ユニリタ福利厚生の1つ、【社長のおごり自販機】を紹介します。
みなさんもちょっとひと息、お茶をしながら気軽に読んでください。


社長のおごり自販機ってなに?


メディアでたくさん取り上げられているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?サントリーさんが提供する飲料自販機のサービスです。

休憩時間などに、声をかけてペアになった社員同士でピピッ!と専用ICカードをタッチすると、支払いをせずに飲み物がもらえます。そのまま「最近調子どう?」とか、「この前のあの案件、アイデアをもらったおかげで前に進みました!」なんて会話をしたり。ちょっとしたコミュニケーションと息抜きのキッカケに、グループ社員同士の交流のために使ってもらっています。

出典元: サントリー食品インターナショナル株式会社

おごり自販機?そもそもどんなサービスなの?


2020年に始まったコロナ自粛期間。リモートワークを余儀なくされ、コミュニケーションの在り方について改めて考えさせられる機会となりましたね。

そんな中、会社に設置している自販機を使って、コミュニケーションにつなげよう!というサントリーさんのアイディアが私たちにはググーっと刺さりました。

社長のおごりというネーミングですが、実際には会社の福利厚生として導入されているので、会社が飲み物の購入費用を支払っていますが、社員は無料で飲み物がもらえる。そんなステキな自販機です。

社長におごってもらった!という感じ、ネーミングが良いですよね!


ピピッ!と専用ICをかざして、そのままワイワイおしゃべりをしています。

このサービスを導入した理由


コロナ自粛が始まった頃、ユニリタグループのリモートワークへの移行は比較的スムーズでした。その分、パタリと出社が無くなり、全体的になんとなく社員の活気が 無くなり、みんな我慢に我慢を重ねているなぁという印象でした。

出社する機会が減り、また、出社しても長時間の会話や集合した会議が制限され、当たり前だった何気ない会話も減ってしまいました。

当時、社内ではオンラインを活用したクイズや、ウォーキングアプリを利用した個人・グループ戦などのイベントが開催され、コロナ禍ならではの社内交流の機会が作られていました。会えない日々が続いたこともあり、久々の社員同士の交流は、想定以上に盛り上がったと思います。少しずつ行動制限も緩められ、出社する機会が増え始めてきましたが、それでも「日常」の交流としてはもう一歩が足りない感じがしていて・・・

そんなタイミングでこのサービスを導入しました。
飲み物を買うという「日常」の何気ない行動の1つが、コロナ前に「当たり前」だった会話のキッカケになる、という点が導入を検討する際になるほど!と思った点です。

導入時の苦労話を少し


社内のどこに置こうか問題。

もともと社内には、福利厚生で導入している自販機がありました。ただ、社員が頻繁に行き交う場所ではなく、オフィスの端っこの休憩スペースに設置されていました。コロナ禍においては、密を避ける、という点では100点満点の場所でした。しかし、コミュニケーションの一助にしたかった運営側としては、交流が生まれにくく、0点の場所でした。

次に、「社長のおごり」というネーミングどおり、社長席の近くに置く案もありました。社長席はオフィスの中央にあり、また、役員席も近くにまとまっているので、社員同士の交流が日常的に見えて良いのではないかと思われました。しかし、社長や役員席の近くで社員が交流をしてザワザワするのも問題かなと思い断念。

①社員が普段から使うエリア、②社長や役員席からは少し離れているけど交流の様子が分かる場所、という条件から、最終的にはオフィスの隅になりました。隅といっても、社員が普段から使うエリアの、複合機やダストボックスが設置されている場所です。

そういえば、複合機やダストボックスって普段から社員が滞留してプチ会話が生まれる場所なんですよね。そんな場所がぴったりということで設置場所が決まりました。

目的と 逆行しない設置場所を決めるのには、結構苦労しました。

全体像が分かりにくいですが、オフィスの隅っこに設置。周りはロッカーに囲まれています

社員の反応


導入がコロナ禍だったので、 社員への案内は社内掲示板を活用しました。また、出社する社員がまだ少ない時期だったので、新しい福利厚生を気軽に使ってもらえるように、法務部社員がHow to 動画を自主制作してくれました。(最後の事例を見てくださいね!) 
                                
これがウケたのでしょうか。社員が久々に出社するとニコニコしながら「専用ICカードをください!」とたくさん声をかけてくれました。

最初は、「これ(新しい福利厚生) 何ですか?」と不思議そうに聞いてくる社員もいました。使い方は簡単だし、飲み物がもらえるならやってみようかな、というカジュアルさから、徐々に口コミも広がり好評を得るようになりました。

「一緒に自販機やりませんか?」「お昼食べるのに飲み物が必要だからおごり使おうよ!」などといった会話が飛び交い、一気に自販機周りが賑やかになりましたね。

また、新入生やキャリア採用の社員からも、入社したばかりで初めましての挨拶代わりに「自販機やりません?」という会話が使えて、「気軽で嬉しい!」という声もたくさんもらっています。

入社から間もない頃は名前を覚えてもらえて、次に会った時は軽く会釈ができて、また自販機やりましょう!と会話が生まれて。知り合いができると業務で関わる時にちょっと気が楽になりますね。

管理者としての想い


素直に、導入して良かったな!という気持ちです。

コロナ自粛期間が終わり、日常を取り戻して出社する社員が増え、社内はコロナ前に戻りました。画面越しでしか 話せなかった人とリアルに会うと、人間の温かみを感じるからなのでしょうか。ニコニコと、ホワッとした和やかな空間が生まれますよね。

でも、空白期間が長かったことで、相手に対してちょっと遠慮してしまう、そんな行動パターンが身についてしまった社員も多くなったと思います。実は、この社長のおごり自販機も、そんな理由で遠慮して声をかけられず、活用する機会を逸してしまう社員が少なくありませんでした。

でも、そんな時に、周りの社員が手伝って、「まだ自販機やっていない人~?」なんて声をかけてくれたりします。いわゆる、社内マッチングですね。自分はペアになって飲み物をもらったからおしまいではなく、誰かの助けになれたらな、という優しさのキッカケも生まれていました。

予想していなかったこの動きに気付いた時は、嬉しくなりました。ほんの小さなことですが、思いやりを感じた瞬間です。

導入から1年が経過した今も「おごり自販機」は会話のキッカケに大きく貢献していると、強く実感しています。

こんな風に試行錯誤しています


さて、大盛り上がりの「社長のおごり自販機」ですが、ちょっと気になる点も見えてきました。

それは、いつも同じペアで使っている人が多い、という点です。          コミュニケーションのキッカケのために導入したものの、いつも同じ人とばかりでは社内全体で活用されているとは言えません。

「この前の会議で発表していて、興味を持ったから話してみたいけれど、ちょっと話題が無いな」みたいな人って、周囲にいませんか?そんな時にこの「社長のおごり自販機」が 一役買ってくれると思います。相手も誘われて悪い気はしないはず。

毎日、話題や興味に溢れていることは少ないかもしれませんが、そんな機会も作ってもらえたらという想いで、「同一ペアは週1回まで」という機能を追加してみました。

機能を追加してからは、社内を歩いている時に、元気?と声をかけたり、出社の機会が少なくてレアキャラになった人を見つけたり、月曜は絶対出社するから一緒にやろうね!と約束したりと人それぞれですが、新たなコミュニケーションにつながっているので効果は十分だと思います。

今後は、グループ会社でも交流のキッカケになるように、導入を拡大していけたらなと思っています。ちょっとフライング気味ではありますが、研修受講でユニリタ本社に出社したグループ会社の社員には、専用ICカードを配布してピピッ!と「社長のおごり自販機」を体験してもらっています。

グループ会社は各社拠点が異なるために、気軽な交流となるとなかなか難しいので、研修受講のタイミングを有効活用し、そこから生まれるグループ間連携にもつながっていけたらな、と思っています。

事例ページの紹介


ここまでいろいろ書いてきましたが、実は、サントリーさんの「社長のおごり自販機」導入事例ページにも掲載をしていただきました!事例には導入に携わったメンバーも登場しているので、是非見にいってください!

https://www.suntory.co.jp/softdrink/jihanki/ogori/case11.html


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

たかが自販機。されど自販機。

導入側も利用側も、予想以上に使ってみて良かったな、を実感しています。
そんな福利厚生を提供できるように、これからも考えていきたいと思います。