生成AIって何?生成AIの特徴や種類について調べてみた!
こんにちは!
ユニリタ ITイノベーション部の清水達也です。
現在、私は生成AIを活用した新たなサービスを開発するチームに所属しています。
皆さんは、生成AIについてどこまでご存じですか?
さまざまな業界で生成AIのニーズが高まっており、
業務課題を解決するためにあらゆる企業で取り組みが進んでいます。
ですが、生成AIを知らないことには、業務にどうやって活用できるかイメージしづらいと思います。
そこで今回の記事では、「生成AI自体は聞いたことがあるけど、あまりよくわからない…」という方に向けて、生成AIの特徴や種類について紹介したいと思います。
・生成AIって何?
そもそも「生成AI」とは何でしょうか?
従来のAIと生成AIには大きな違いがあります。
それは「オリジナルのコンテンツ生成」です。
従来のAIは与えられた膨大な学習データに基づいて、予測した答えを返したり、決められた作業を自動化することができます。
対して、生成AIは結果を予測するのではなく、新たなデータを生成することができます。
従来、創造的なコンテンツの生成は主に人間の役割でしたが、生成AIは既存のデータを基に新しいコンテンツを生成する能力を持っています。
・生成AIの特徴:大規模言語モデル(Large Language Model : LLM)について
生成AIについて学ぶなかで抑えておきたい要素があります。
それはLLMです。
LLMとは、大量のデータセットを用いて構築された、機械学習の自然言語処理モデルのことです。
人間の言葉に関連する文章や翻訳、質疑応答、生成を実現することができ、ChatGPTは、LLMを基に開発された対話型AIモデルであり、人と自然な会話を行うことができます。
よく間違われやすいですが、LLMと生成AIは同じではありません。
生成AIは、テキストや画像、音声、動画などのコンテンツを生成するAI技術全般を指しています。
LLMは、その生成AIの一種です。
そもそも言語モデルとは何でしょうか。
言語モデルは、自然言語処理に使われる技術の一つです。
人間が使う単語や文法に対して、文章の並び方を確率で割り当てるモデルになります。
例えば、「好きな動物は?」という文章に対して「犬:50%」「猫:30%」「鳥:25%」「パソコン:5%」と単語ごとに確率を割り当てます。
自然な会話になる「犬」「猫」「鳥」は高い確率が割り当てられ、逆に「パソコン」は会話として成り立たないため、低い確率が割り当てられます。
このように日常的な会話のパターンなどを学習させることで、自然な文章を出力させることができます。
LLMの仕組みについて
LLMでは大量のデータセットを用いた事前学習と、特定のタスクに対する微調整を行うファインチューニングの工程があります。
LLMの文章が出力されるまでの流れは、以下の通りです。
以上の手順を繰り返し実行することで、文章が生成される仕組みです。
・生成AIの種類
ここまで生成AIとLLMについて説明してきましたが、他にはどんな生成AIであるのか確認してみたいと思います。
生成AIを活用することで、文章以外にも画像やテキスト、プログラムコードなどを指示に基づいて生成することができます。
各種類の特徴と代表的なサービスを紹介します。
※記事の内容は、2024年6月21日時点での情報です。
テキスト生成
与えられたテキストや画像に対する指示をもとに、AIがテキストを生成します。
画像生成
完成系のイメージや雰囲気をテキストに与えるだけで、AIが画像を生成します。
音楽生成
ユーザーが音楽ジャンル・スタイルを選択し、テンポ・キーを指定するとAIが楽曲を生成します。
音声生成
音声データの特徴を学習し、新たな音声データを生成します。
生成AIは、さまざまな分野でその実用性を見せつつあります。
次回の記事では、生成AIの活用事例について紹介したいと思います。
興味のある方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました!