見出し画像

担当者必見!社内ポータルの改善に役立つおすすめツール

こんにちは。
ユニリタのマーケティング部に所属している川口です。

業務では主にユニリタのWebサイトの管理をしており、コーポレートサイトや製品サイトなど、複数のWebサイトを構築しているCMS※の運用と管理、各サイトのアクセス分析、ページ制作などを担当しています。

※CMSとは・・・
Contents Management Systemの略で、シーエムエスと読みます。Webサイトを構築し、Webサイトのコンテンツ(Webページや画像ファイルなど)を管理するためのシステムの総称です。

最近は、マーケティング業務に関わるさまざまなノウハウをまとめ、活用しやすくするための情報整理と社内ポータルサイト※(以下、社内ポータル)を構築する準備を進めています。
そこで今回は、これまで培ってきたWebサイト運営の経験から、社内ポータルの運営にも役に立つツールを紹介したいと思います。

※社内ポータルサイトとは・・・
その会社に所属する社員だけが見れる情報を集めたWebサイトを指します。
主に、社員に対する案内やお知らせなどが掲載されたり、さまざまな業務マニュアルや資料などが参照できるようになっていたり、各種社内ツールへのリンク集や問い合わせ窓口の情報が集約されており、社員がまずはじめにくる入り口(ポータル)としての機能があるWebサイトです。

Webサイトに関するおすすめツールといった情報はインターネットの世界にあふれていますが、社内ポータルについてはあまり情報がないのでは?と思い、その観点でまとめてみたいと思います。


社内ポータルもWebサイトの一種

社内ポータルの運営を担当している方の中には、
もしかしたらそれまでWebサイトというものに携わったことがない方も多いのではないでしょうか?

全社を対象にした社内ポータルを構築する、となった場合はシステムやサーバー、運用管理などに詳しい部署やメンバーが担当に任命されると予想されますが、もし、所属部門ごとに社内への情報発信や情報共有を任された場合、結果として社内ポータルというWebサイトを構築することになるというケースが考えられます。
そこで、Webサイトの管理運営には定石であるものの、社内ポータルを運営する中では見落とされるのでは?という便利なツールをご紹介します。

ぜひ、社内ポータルを改善していくヒントとして活かしていっていただければ幸いです。

ツールの前に・・・改善につながる観点

ツールを紹介する前にまず、社内ポータルを改善していく上で必要となる、分析と改善の観点を説明します。
基本的な観点は以下の3つです。

  1. 「アクセス数」で社内ポータルの活況具合を測る

  2. 「ユーザー行動」で何が人気かを知る

  3. 「検索キーワード」で次に必要な情報を探る

1. アクセス数

まずは、どれぐらいの人がどのように社内ポータルを訪問しているかを知りましょう。そうすることで、そもそも社内ポータルが人から見られているかどうか、想定よりも見られていないのであれば、なぜ見られていないのかを考えるスタート地点になります。

例えば、アクセス数が想定より少ないのであれば、社内ポータルについての周知不足かもしれませんし、最初こそ見られていたのに減少しているようであれば、必要な情報が少なく更新頻度が低いからかもしれません。
そういった改善の種を見つけるにはまず、「アクセス数」を知ることが大切です。

2.ユーザー行動

「ユーザー行動」とは簡単に言うと、社内ポータルの中にあるページやリンク、ボタンなどをユーザー(訪問者)がどういう風に見ているか、クリックしているか、です。
手始めとして、社内ポータルのどのページがよく見られているかを知りましょう。おおよその場合、1番見られているのは入り口であるトップページになりますが、2番目、3番目はどのページでしょうか??
よく見られているページ=ユーザーが求めている情報と言えます。

例えば、「noteの書き方のコツ」というページがよく見られているのであれば、そのページにすぐに到達できるよう、トップページのわかりやすい位置にリンクを置いたり、そのページを随時更新して内容をアップデートしていくことで、ユーザーはまた見てみようと思い、再訪問につながることで社内ポータルが活性化します。

3.検索キーワード

「検索キーワード」は、その名のとおりですが、社内ポータルに求められているニーズを探るヒントになります。

例えば、前述のようなよく見られているページに関するキーワードが多く検索されている場合、そのページにたどり着くための導線がわかりづらい可能性が高いと言えます。また、検索されているキーワードに合致するコンテンツがない場合、そのコンテンツを追加できるよう、優先度を上げて社内ポータルの情報拡充に取り組むことができます。

無料で使える!おすすめツールの紹介

上記の観点を踏まえて紹介するのは、無料で利用できる以下2つのサービスです。

Google Analyticsで「アクセス数」を知る!

Google Analyticsは、GA(ジーエー)とも略されることが多い、Webサイトのアクセス解析ツールのデファクトスタンダードです。多くの企業のWebサイトでも利用されており、アクセス解析に必要な機能が網羅されながら、無料で利用できます。
アクセス数の基本であるユーザー数、セッション数(訪問数)、ページビュー数(閲覧回数)などはもちろん、どこからたどり着いたのかや、ユーザーの細かな属性なども計測できるツールです。

Microsoft Clarityで「ユーザー行動」を知る!

Microsoft Clarityは、単純にClarity(クラリティ)とも呼ばれており、無料で利用できるヒートマップツール※です。見てほしいページがあまり見られていなかったり、クリックしてほしいリンクがどれぐらいクリックされているかどうかなどを視覚的にわかりやすく分析できます。

※ヒートマップツールとは・・・
Webサイトの画面のどこがよく見られている(Hot)か、どこがあまり見られていないか(Cold)を、温度を色で表すサーモグラフィーのように、よく見られているところは赤く、あまり見られていないところは青く表示される分析ツールです。

社内ポータルにはClarityがおすすめ!

GAはWebサイト分析のデファクトスタンダードですが、社内ポータルの改善にはClarityをおすすめします。GAよりも機能が限られていますが、その分、画面がわかりやすくまとまっており、ヒートマップと合わせてアクセス数などの基本的な数値をClarityだけで測ることができるからです。
また、ヒートマップツールという特性上、数値だけではなく色などで視覚的に問題点を把握しやすい点、AI機能が順次拡大しており、問題点や課題をAIが教えてくれる機能がある点も、分析が初めての方にもおすすめできるポイントです。

Clarityをインストールできる社内ポータルのシステムであれば、ぜひ、導入を検討してみてください。

「検索キーワード」については、社内ポータルに検索機能(検索窓)がある場合、そこに入力される検索キーワードを取得し、分析に役立てない手はありません。しかし、社内ポータルが社内向けに閉じた環境で構築されていることが多いことから、検索キーワードの取得については、社内のシステム担当者やインフラ担当者などにご相談いただくのが近道かと思われます。

最後に

それぞれのインストールや詳細な分析については、もしかしたら、この続編として、ユニリタnoteで紹介するかもしれませんが、早速気になった方は「ポータルのツール名(例:WordPress)」と「それぞれのツール名(例:Clarity)」でGoogle検索したり、ChatGPTに質問してみてください。

Webサイトでもよく言われるのですが、Webサイトも社内ポータルも、作るのが楽しかったり、大変だったりして、公開することがゴールになることがよくあります。
しかし、作って公開してからが本番です。
社内ポータルがより見られるように、より情報を発信できるようにする改善の一手として、ぜひ紹介したツールを活用してみてください。


▼こんな記事も書いています!