ユニリタの歴史 Part5 ~「システム管理者の会」の設立秘話~
皆さん、こんにちは。
ユニリタ 辻です。
この記事では、IT業界やユニリタの歴史を振り返り、ユニリタがどのようにして成長してきたか、どのような活動をしてきたかを紹介し、ユニリタがどんな会社なのかお伝えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
これまでに
というお話をさせていただきました。
まだお読みでないという方は、ぜひご覧ください。
特に、Part1 〜黎明期編〜では、自己紹介をしていますので、私の人となりをわかっていただくためにも、ご覧いただければ幸いです。
Part5 となった今回は少し毛色を変えて、~「システム管理者の会」の設立秘話~というテーマでユニリタが誇るコミュニティ「システム管理者の会」の成り立ちを、その設立のきっかけとなった「システム管理者感謝の日」という記念日とあわせてご紹介します。
また、この「システム管理者の会」が主催するイベント「第17回システム管理者感謝の日イベント」の開催が決定しました。
システム管理者として押さえておくべき、最先端テック企業のITサービスの裏側や、今話題のChatGPTの企業での活用事例をご紹介します。
参加費無料のイベントですので、内容をご覧いただき、ご興味がありましたら、ぜひご参加ください。
詳細な情報や申し込みはこちらをご覧ください。
「システム管理者感謝の日」とは、
システム管理者に感謝の意を表する日
「システム管理者感謝の日」とは、アメリカ・シカゴのソフトウェア会社で働いていたTed Kekatos氏が提唱した記念日であり、毎年7月の最終金曜日に祝われます。
この日は、ITのシステム管理者に対して、彼らの日々の努力と貢献に感謝の意を表する日です。
英語表記は「System Administrator Appreciation Day」、略称は「Sysadmin Day」「SAD」で、最初のシステム管理者感謝デー(Sysadmin Day)は、アメリカのシカゴで2000年7月28日(金)に行われました。
Kekatos 氏は、とある雑誌広告を見たのがきっかけで、この特別な日を創設しました。
ヒューレット・パッカード(以下、HP)が掲載したその雑誌広告には、キューブの中に座っているシステム管理者が映っており、彼の立方体の外には、フルーツバスケットや花を持った利用者の列がありました。
彼はその広告を破って同僚に見せました。
「これはすごい!システム管理者がユーザーから花やフルーツやワインを貰っているんだ!」と。
HPの当時の最新モデルであるHP LaserJet 4000プリンタの広告ですが、同じモデルを職場に数台設置したところでした。
Kekatos氏が、「新しいプリンタの導入に成功したシステム管理者が、他の社員たちの感謝のプレゼント攻めにあう」というHPの広告を見て思いついたもので、「日ごろ、ほとんど敬意を払われていないシステム管理者に対し、そのシステムの利用者たちがプレゼントを贈るなどをして感謝の意を表する日」としています。
当時Kekatos氏の勤めていた会社は、毎年7月にオフィスビルの近くあった木陰のある池のほとりで、社員が食料やBBQセットを持ち寄り、ピクニックを開催していました。
2000年7月最終金曜日に行われたピクニックが最初のシステム管理者感謝の日のパーティーとなりました。
その後、7月の最終金曜日がシステム管理者感謝デーとして登録され、全世界に広まっています。
日本ではユニリタが普及活動をけん引
日本では、2000年初頭に、アメリカのニューヨークに駐在していた元会長の竹藤が、このSysadmin Dayを知り日本に持ち帰りました。
ビーエスピー(ユニリタの前身)が、日本での記念日申請を行い、その普及活動を開始し、2007年7月27日(金)に最初の「システム管理者感謝の日イベント」が開催されました。
「トラブル無く稼働して当たり前」といわれるITシステム。
しかし、その陰には、多くのシステム管理者の方々の日々の絶え間なく、粘り強い対応や支えがあります。
そんな方々に感謝し、敬意を表す1回目のイベントとして開催され、盛況のうちに終了しました。
当日は、初の開催にもかかわらず一般参加者約330名が来場、協賛並びに後援企業の関係者、メディア関係者が参加した大規模なイベントとなりました。
ゲスト講師の柳原秀基氏※故による講演、よしもと芸人によるお笑いライブ、抽選会などで大いに盛り上がり、来場者、関係者ともに楽しい時間を共有することができました。
※柳原 秀基氏 2014年7月2日逝去
「システム管理者の会」設立当初から、会の発展にご尽力いただきました。
システム管理者の会」設立
日本最大のシステム管理者ネットワークへ!
第2回システム管理者感謝のイベントは、2008年の7月に目黒雅叙園で開催されました。
このイベントの中で「システム管理者の会」準備委員会を発足し、2009年に「システム管理者の会」を正式に設立、本格的な活動が始まりました。
「システム管理者の会」は、ビーエスピーがCSR活動の一環として発起人となり、お客様を中心に参加や賛同を呼びかけ、組織化されました。
この組織は、参加資格にユニリタのユーザー企業などの制約を設けず、学生や学術関係者など、広く一般の方々も自由に参加できます。
皆さまも、「システム管理者の会」の活動に興味がございましたら、ぜひご参加ください。
その後、「システム管理者感謝の日イベント」の主催は「システム管理者の会」になり、現在まで活動を継続しています。
当時日本には、ほかにも日経BP社や日本マイクロソフトなどが主催する「システム管理者感謝の日」の普及を目的に活動した団体がありましたが、これらはいずれもその後消滅しました。
今では、「システム管理者の会」は、賛同企業300社超、個人会員18,000名超の登録数を誇る、日本最大規模のシステム管理者のためのネットワークとなり、ITシステムに関わるさまざまな情報発信や、認定講座をはじめとする各種セミナー、イベントといった知識習得の機会を提供しています。
おつカレー様?
また、「システム管理者の会」のユニークな活動として、「システム管理者アワード」の表彰の際には、各社のIT担当者への感謝のイベントを盛り上げるために、レトルトカレーを配布しています。
「システム管理者アワード」とは、ITシステムを支える方々に感謝の気持ちを伝えたり、活躍を表彰して功労を明らかにしたりしている企業の活動を募集し、ご紹介するものです。
ご紹介した各社の活動を取り上げ、「システム管理者感謝の日イベント」で「システム管理者アワード」として表彰しています。
その際の副賞としてレトルトカレーをお渡ししています。
なぜ、カレー?と思われる方も多いと思います。
1つは“お疲れ様”の意味を込めて、おつカレー様というダジャレです。
もう1つは、日本の海上自衛艦隊では航海時に曜日の感覚を無くさないように、毎週金曜日のメニューがカレーだということもあり、7月最終金曜日の「システム管理者感謝の日」にちなんでカレーをお渡ししています。
「第17回システム管理者感謝の日イベント」開催決定!
最後に「第17回システム管理者感謝の日イベント」をご紹介させてください。
開催概要は以下の通りです。
詳細な情報や申し込みはこちらをご覧ください。
今回は久しぶりにリアルでの開催となり、イベント終了後に情報交換会も予定しています。オンライン配信も同時実施となります。
魅力的な講演のほか、カレーをお渡しする「システム管理者アワード」の表彰も行います。
イベント当日は、私も参加を予定しています。
もし、会場で見かけたら、ご気軽にお声がけください。
皆さまにお会いできることを期待しています。
皆さまのご参加、心よりお待ちしています。
今回は、2000年代中盤に活動を開始した「システム管理者の会」についてご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
次の記事では、2000年代後半のITトレンドに焦点をあて、「Web2.0からの進化:システム、データ、アプリケーションの統合実現へ」というテーマで当時の奮闘ぶりをご紹介します。
ぜひご期待ください。
これまでの記事を年代別で、まとめてみました。
1970年代~ ユニリタの歴史 Part1 〜黎明期編〜
1980年代~ ユニリタの歴史 Part2 〜A-AUTO編〜
1980年代後半~ ユニリタの歴史 Part3 ~PCの台頭とデータウェアハウスへの取り組み〜
1990年代~ ユニリタの歴史 Part4 ~データウェアハウスの本格的台頭〜
2000年代~ ユニリタの歴史 Part5 ~「システム管理者の会」の設立秘話~
続きの記事はこちらです。