IT業界の黎明期を語る! ユニリタの歴史 Part1 〜黎明期編〜
ユニリタは、IT業界の草分けとして40年以上にわたって歴史を刻んできました。
本稿では、ユニリタの歴史を知る弊社の辻による貴重な体験談をお届けし、IT業界の発展とユニリタの軌跡を紹介します。
この記事を通じて、少しでもユニリタのことを知っていただけたらうれしいです。
それでは、早速見ていきましょう!
まずは自己紹介!
皆さん、こんにちは。
ユニリタの辻と申します。
私は1992年1月に、ビーコンITの前身であるソフトウェアAGに入社しました。
上の写真は当時のもので、約30年前の私です。
当時は営業部門を中心に活動し、データウェアハウス技術部時代にWaha!の立ち上げに携わりました。
その後ビーエスピーとビーコンITと企業合併し、ユニリタになってからは、クラウドサービスの販売を積極的に進め、3年で契約100社に達して黒字化に成功したのが、私が誇りに思う実績の一つです。
その後はパートナー営業や直販も兼任し、定年退職後は営業本部のアドバイザーとしてユニリタや子会社のビーティス、BSPソリューションズの監査役に就任しました。
現在はセールスユニットのアドバイザーとして、私の経験を活かして後進の指導を行っています。
これから、このnoteで「ユニリタの歴史」についてご紹介したいと思います。
この記事では、ユニリタがどのようにして成長してきたか、どのような活動をしてきたかを紹介し、ユニリタがどんな会社なのかお伝えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
実はこの「ユニリタの歴史」というのは、ユニリタが発行しているユニリタマガジンで過去に紹介したことがあります。
最初の数回はその記事をまとめて書き直したものになりますので、ご了承ください。
それでは、「ユニリタの歴史 Part1 〜黎明期編〜」からお話ししましょう。
ユニリタの誕生の背景
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」
これは平家物語の冒頭の1節ですが、ITの世界の歴史はまさに栄枯盛衰を地で行っています。
ユニリタは、IT業界におけるソフトウェアパッケージの黎明期から歩んできた企業です。
1970年代当時、大型コンピューターは非常に高価であり、データベース管理システムは階層型が主流でした。
当時、ドイツのSoftwareAGが金融系システムのメンテナンスを向上させるアプリケーションを提供しました。それがリレーショナル「型」データベース「Adabas」でした。
その後、リレーショナル・データベース管理システムの概念が発表され、それにほぼ適合していたため、リレーショナル「型」データベース管理システムとして製品化されました。
日本では、1971年に犯罪検挙の活用例として紹介され、1974年に米国のSoftwareAGと株式会社ビジネスコンサルタントが技術提携し、「Adabas」の販売を開始しました。
1976年には、株式会社豊田自動織機様が第1号ユーザーになり、後にユニリタとなる株式会社ソフトウェア・エージ―・オブ・ファーイーストを社員6名で設立し、本格的に販売サポートを開始しました。
当時、ソフトウェアはハードウェアの付属品であり、メーカー純正以外のソフトウェアを使うことには大きな組織的抵抗がありました。
しかし、「Adabas」はシステム全体のコストパフォーマンスに優れているということから、高い決断力とフロンティア精神を持つ人々によって導入されたのです。
1980年代に入ると、「Adabas」のファミリー製品が次々に開発され、多くのユーザーを獲得しました。
「Adabas」の普及に貢献した口コミと「Adabasユーザ会」
「Adabas」が販売を始めてから数年で100以上の企業が導入しましたが、成功の要因の1つとして、1977年に設立された「Adabasユーザ会」があります。
豊田自動織機製作所が、第1号ユーザーとして他の企業にも「Adabas」の導入経験を共有したいと提案し、最初の会議が開催されました。
その後、各ユーザー企業が持ち回りで情報交換する「ユーザー主体」の運営方法が生まれ、現在でも「UNIRITAユーザ会」として継続しています。
「Adabasユーザ会」は、実務レベルの人を中心に情報交換が行われ、メンバー同士で議論が繰り広げられました。製品愛に熱狂する猛者たちが、口コミなどで他のユーザーに「Adabas」を紹介し、次第にユーザーが増えていきました。
さらに、他社のRDBMS製品が市場を形成し、活性化させました。
その結果、「Adabas」の導入社数は、1989年には300社に達しました。
今回は、ユニリタの黎明期である1970年代から1980年代の歴史を振り返りました。
次回は、40年以上にわたり、ユーザの基幹業務を支え続けているジョブ管理ツール「A-AUTO」の登場とその展開に焦点を当てた記事をお届けします。
ITとユニリタの歴史に興味をお持ちの方にとって、次回の記事も必見です。
ぜひご期待ください。
こちらの記事の全文はユニリタマガジン vol.59に掲載されています。
興味のある方はこちらをご覧ください。
続きの記事はこちらです。